駒の種類ごとに配置をイメージする


1手、2手メイト問題を解くのに 4 x 4 マスエリアごとに駒配置を覚えるようにしてきましたが、最近この駒配置の覚え方がいい! というのに気づきましたのでご紹介します。


白先手で簡単な1手メイト問題ですが、参考例としてこの局面で説明していきます。
この局面で、駒の種類ごとに配置を覚えていきます。

K R Q B N P の順で覚えていきますが、順番は自由です。 K の次に P の配置を
覚えるのもいいと思いますが、ピースの利きをイメージすることの妨げにならぬよう、始めは P の配置を覚えるのは1番後にした方がいいかと思います。




まずはキングの配置から覚えて ( イメージして ) いきます。この時ポイントとなるのが
駒の位置だけをイメージするのではなく、駒の位置と利きをセットでイメージすることです。

これは脳内チェストレーニングの理想目標である、感覚的に駒の配置と利きが分かるようにすることへつながります。
白側の駒は赤字で表示します。



続いて全てのルークの位置と利きをイメージします ( 覚える )。ルークの利きの途中に駒があって利きがブロックされていても関係なく本来のルークの利きをイメージします

ルークの位置と利きをイメージをしたら、先ほど覚えたキングの位置と利きも再度確認しましょう。







クイーンの利きは多いので、2つの図に分けて表示しました。駒の利きは全て瞬間イメージするのが良いです。理想的にはイメージしなくても自然に分かる状態です。

斜線やナイトの利きを瞬時にイメージするのは始めは難しいと思いますが、それらを瞬時に
イメージする方法を別記事で扱ってますので、そちらをご覧になっていただき、瞬時にイメージできるようになりましょう。

クイーンの位置と利きをイメージしたら、キング と ルークの位置と利きを再確認しましょう。




見やすいように色分けしてますが、頭の中でイメージする時は色分けしなくてよいです。
ビショップの位置と利きを瞬時にイメージできることが大事です。

上図では2つのビショップしかありませんが、ビショップが4つあれば、4つの位置と利きをイメージします。利き上や、利きの付近に K R Q の駒があればそれも一緒にイメージしましょう。 




ナイトの利きを瞬時にイメージ の記事で表したように、ナイトの利きも瞬時にイメージしましょう。




最後は全てのポーンの位置と利きをイメージします。他のピースの配置と関連させて覚えるといいでしょう。

ポーンだけイメージするのはポーンストラクチャーを把握することにもなります。

駒の種類ごとに位置と利きをイメージし終えたら、もう1度 K R Q B N P の順で素早くイメージしましょう。

駒の種類ごとに位置と利きをイメージして覚えるのは、4 x 4 マスごとに駒配置を覚えるより何倍も時間がかかりますが、駒の位置と利きを把握するのに非常に優れた方法です。
斜線とナイトの利きを瞬時にイメージできない場合は、まずそちらをできるようにトレーニングしてください。それまでは 4 x 4 マスごとに駒配置を覚えることで問題ありません。


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