ボードを見ないで実際にゲームを行うまであともう少しです。
予備段階として「 ゲームの脳内再生 」で覚えたゲームを1手ごとよく考えていきます。
ボードを見ないで行うゲームの中でどのようなことを考えるか。
① 駒の位置を正確にイメージする。
基本かつ重要なことです。
② 候補手や局面について考えることは普段ボードを見て行なっているときと同じで良いでしょう。
③ 指し手の意味を考え、駒が動いたことによる影響を見る。
ボードを見ないで頭の中のイメージでゲームを行うには、駒が動いたことによる影響を見るのが非常に重要になってきます。
例を挙げると
1.e4
センターを支配するためポーンを進める。
d5 と f5 に e4 ポーンの利きがある。
Bf1 の利きが開いた。f1-a6 斜線がどこを通っているか。
Qd1 の利きが開いた。d1-h5 斜線がどこを通っているか。
e2 と e3 のスペース。
1...e5
黒もポーンを進めてセンターを支配する。
e4 と f4 に e5 ポーンの利きがある。
Bf8 の利きが開いた。f8-a3 斜線がどこを通っているか。
Qd8 の利きが開いた。d8-h4 斜線がどこを通っているか。
e7 と e6 のスペース。
2.Nf3
e5 ポーンを攻撃、キングサイドのピース展開。
Nf3 の全ての利きをイメージ。
g1 のスペース。
2...Nc6
e5 ポーンを守る。
Nc6 の全ての利きをイメージ。
b8 のスペース。
3.Bc4
Italian Game
Bf1 が Bc4 へ行くまで通過したマスをイメージ。
Bc4 の利きをイメージ。
Bc4 が f7 ポーンを攻撃している。
キングサイドにキャスリング可能となった。
3...Bc5
Giuoco Piano
Bf8 が Bc5 へ行くまで通過したマスをイメージ。
Bc5 の利きをイメージ。
Bc5 が f2 ポーンを攻撃している。
f8 のスペース。
4.c3
次に d4 とするねらい。
b4 と d4 に c3 ポーンの利きがある。
Nb1 が c3 に展開できなくなった。
c2 のスペース。
このように1手ごと頭の中のイメージで考えていくことは時間がかかり面倒に感じるかもしれませんが、ボードを見ないでゲームができるようになるために必要なことです。
何日かかってもいいですから、「 ゲームの脳内再生 」で覚えたゲームを1手ごと頭の中のイメージでよく考えてください。
それが終わりましたら 「 コンピューターと対戦する 」 に進んでください。
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