ゲームの脳内再生

ボードを見ないでコンピューターと対戦する前に、棋譜を見て頭の中で駒を動かし、ゲームを始めから終わりまで頭の中で行う感覚を身につけます。 棋譜が長すぎると覚えるのに時間がかかりますから、20手前後の棋譜が良いでしょう。それには短手数局のミニチュアゲームが適してます。

ここで脳内チェス トレーニング方法の本領が発揮されます^^

というのもこれまで駒の利きや動きを十分トレーニングしてきたため、頭の中のボードで駒を動かし、頭の中でゲームを再生できるからです。20手前後の棋譜を覚えることはできてもそれを頭の中で再生できるのは誰にでもできることではないでしょう。それができるということはトレーニングを行なってきた成果ですし、チェスをする人にとって1つの喜びだと思います。

頭の中でボードと駒がハッキリイメージできなくても大丈夫です。ハッキリイメージできる人の方が少ないでしょう。私自身ボードと駒はぼんやりしたイメージですが、駒の位置や利きはしっかりつかめますので頭の中でゲームを再生することができます。

161 ミニチュア( 短手数局 )集
レナード ・ バーデン/ヴォルフガング ・ ハイデンフェルト 著
水野 優 訳

の本に出てくるミニチュアゲームなどがオススメです。

161 ミニチュア( 短手数局 )集 の1番目に出てくる下記のゲームを脳内再生の例とします。

   

「 > 」をクリックすると手を進められます。「 P 」をクリックすると自動再生されます。


ゲームの脳内再生 

① 棋譜を見て頭の中のイメージで駒を動かし覚えていきます( 目を開けたまま )。

全部で18手ですが1日で全部覚えなくても、初日に8手まで、2日目に13手まで、3日目に最後までというふうに、何日かかけて覚えることでも OK です。 毎日手順を繰り返していけば自然に覚えられるでしょう。


② 1手ごと詳しく見ていくのは次項の「 ゲームの脳内分析 」で行いますので、ここでは指し手の簡単な意味と動かした駒の利きをイメージする程度で構いませんが、駒の位置だけはしっかりつかむようにしてください。


③ 最後の手順まで頭の中でゲームを再生できるようになったら、「 ボードの視点を変える 」で行ったようにボードの視点を変えてゲームを脳内再生しましょう。 

白側からの視点、黒側からの視点でゲームを脳内再生させるのが基本ですが、Visualization を高める効果があるため、ボードを横から見た視点でも行なってみましょう。 

横から見た視点では白が右側、白が左側、2つの場合があります。 

そこまで行なったら次の「 ゲームの脳内分析 」へ進みましょう。

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